170615

「オヤカク」とは、企業が学生を採用する際に、学生の両親に直接連絡をし、入社の意志確認をすること。「親」の意思を「確認」するということで、「オヤカク」と呼ばれています。それぞれの家庭内での意思決定力の違いから、父・母どちらか一方が承諾をしたとしても、もう一方が反対する場合もあるので、両親そろって確認が必要とまで言われています。

いくら売り手市場といっても、学生にそこまで気を使わなければならなくなったのか、というのが正直な感想です。ただ不人気業界や大量採用する企業にとっては、できるかぎり確実な数を読みたい、というところからオヤカクも重要になっているのです。

「親」の囲い込みは母集団形成の段階から始まっており、テレビCMや新聞の、採用を意識した企業広告も含まれております。消費者対象のBtoCではない企業においても、ブランディングのために大きな費用を割いて、消費者だけではなく入社希望者となる学生や、その親にもアピールしてきています。

最近では選考段階でも「親」の囲い込みが進んでいます。「親」対象の説明会があったり、保護者同伴の会社見学会を実施したり、家族からの後押しを得ることで、少しでも内定辞退を抑えようとする企業もあります。やはり不人気業界においては親のイメージアップをすることで、子供への影響力も計り知れない、と考える企業が多くなっているからです。

また大学側も、大学にとって大手企業への就職率は、入学希望者にとっての大きな指標となるため、入学してきた学生に対しての就職活動のサポートの一環として、親への就職活動のセミナーを実施するなど、さまざまな手法を用いています。

社会人になる直前の学生にとって、たしかに親は大きな存在感があります。超売り手市場においては、企業もサポートせざるを得ないといった状況ではないのでしょうか。